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黒い雨訴訟・ガースー首相が上告断念を表明! [最近のニュースから]

ガースー首相は「黒い雨」訴訟の広島高裁判決について上告断念を表明しました。



「黒い雨」?という方もいらっしゃるかもしれませんので、ちょっとご説明いたしますね^^



アメリカが広島市へ原子爆弾投下をしたことは知らない方はいらっしゃらないでしょう。



太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)8月6日(月曜日)午前8時15分、アメリカ軍が日本の広島市に対して世界で初めて原子爆弾「リトルボーイ」を実戦に使用しました。


これは、人類史上初の核攻撃です。



アメリカの兵士を守るという建前で行われた人体実験そのものだと私は思っています。



黒い雨とは、その原爆投下直後に降った「雨」による健康被害をめぐる訴訟のことなんですね。



広島において黒い雨の降った範囲は、当時の気象技師の調査などに基づき、国は在住の被爆者にのみ健康診断やがんなどの特定疾患発病時の被爆者健康手帳の交付を行ってきました。


しかし、実際にはその地域よりはるかに遠い地域でも降雨が報告されており、この基準に対する批判が多くでていました。


近年になって、広島市による被爆者の聞き取り調査により降雨範囲が従来よりもはるかに広いことが判明しました。


さらに、広島大学原爆放射線医科学研究所の星正治教授らが2008年から2009年にかけて行った調査により、爆心地から8km離れた地域の土よりセシウム137を検出されているということです。


ガースーは「熟慮に熟慮を重ねた結果、84人の原告はやはり救済しなければならない。上告しない」という決断をしたそうですが、健康被害を受けている国民が居るという現実と、調査の結果明らかになった事実を素直に受け入れるだけで良い事だったと思います。


どうして、ガースーは上告を断念したのでしょうね?



報道各社の世論調査で内閣支持率が過去最低水準に落ち込む中、秋の衆院選に向けて「政治決断」(政府高官)をアピールする狙いもあったのでは?という見方もあります^^


そして、時事通信さんお記事を読みましたら、『小泉純一郎首相や安倍晋三首相(ともに当時)によるハンセン病訴訟の控訴断念など、歴代政権はトップダウンによる上訴見送りで政権浮揚を図ってきた経緯がある。公明党幹部は衆院選を前に内閣支持率低迷に危機感を強め、水面下で「政治決断すべきだ」と首相に進言した。』ということです。


まっ、同じ穴のムジナ同士で衆院選を見据えての作戦を考えたのでしょうね。



ある自民党幹部は、東京五輪での日本代表の相次ぐメダル獲得とも重なり、党内には「五輪選手の活躍と合わせ、本当にいいニュースだ」と歓迎する声が広がっているということですよ。


今回は結果オーライということで良しとしましょう^^



ところで、被爆地は広島だけではなく長崎も同様の被害を受けています。



加藤勝信官房長官は記者会見で、救済措置の対象として長崎も含め検討していく考えを示しているそうです。


政府には自国民が先の大戦で行われた非人道的な原爆の使用により、健康被害で苦しんでいる方がいらっしゃる、1日も早く手を差し伸べて頂きたいと思います。


国の起こした戦争の犠牲者であることは間違えのないことなのですから。
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