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海外・ハンセン病家族補償へ [最近のニュースから]

今日はハンセン病を話題にしてみました。



ハンセン病って詳しくは知らないけど聞いたことはある、そんな方が多いのではないでしょうか。



ハンセン病とは、らい菌と呼ばれる細菌に感染することによって皮疹や末梢神経障害を引き起こす病気のことです。

現在でも開発途上国を中心に発症者はいるそうですが、わが国では殆ど発症者はいないようです。



国立感染症研究所のホームページを覗いてみたのですが、毎年約数名(日本人:数名、在日外国人:数名)ですが、らい菌を大量に排出している人はいないということです。


そして、今後患者が増加することはないと書いてありました。



結核などと同じく過去の病気と考えていましたが、ごく少数ですがまだ発病している方がいるんですね。



わが国ではかつてハンセン病患者に対する強制隔離などが行われ、不当な偏見・差別や人権侵害が横行していました。

いまだに社会的な問題を抱える患者や家族も多いということです。



令和元年(2019年)11月15日に、議員立法により「ハンセン病元患者家族に対する補償金の支給等に関する法律(令和元年法律第55号。以下「法」という。)」が成立し、同年11月22日に公布・施行されています。


法の前文にはこのような内容が述べられています。



ハンセン病の隔離政策の下、ハンセン病元患者家族等が、偏見と差別の中で、ハンセン病元患者との間で望んでいた家族関係を形成することが困難になる等長年にわたり多大の苦痛と苦難を強いられてきたにもかかわらず、その問題の重大性が認識されず、これに対する取組がなされてこなかった、その悲惨な事実を悔悟と反省の念を込めて深刻に受け止め、深くおわびすると。


同法に基づき、対象となるハンセン病元患者の御家族の方々に補償金を支給するというものです。



共同通信さんによりますと、その国の誤った隔離政策によって、差別に苦しむハンセン病元患者の家族に対する補償法に基づき、国内だけではなく戦前の日本統治下で過ごした韓国の元患者のご家族約60人が申請することになるそうです。


台湾のご家族6人は既に申請が済んでいるということです。



家族補償法は成立時から旧植民地も対象にしていることから、海外にいらっしゃるご家族に補償金が支払われることは良い事だと思いましたが、やはり遅すぎますよね。


南側だけでなく、きっと北朝鮮にも該当するハンセン病のご家族がいらっしゃると思いますので、早い時期に補償金が支払われることを望みます。
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