光市母子殺害事件・大月孝行死刑囚 再審認めず [最近のニュースから]
覚えていらっしゃいますか?
1999年(平成11年)4月14日、山口県光市内の新日本製鐵光製鐵所社宅アパートであまりにも惨い殺人事件が発生しました。
主婦の本村弥生さん(当時23)と、生後11か月だった娘の夕夏ちゃんの2人が殺害された事件です。
2012年に当時18歳だった旧姓福田、大月孝行死刑囚(39)が殺人などの罪に問われ死刑が確定しました。
その21年前に起きた母子殺害事件で、大月死刑囚は最高裁に特別抗告していましたが、7日、最高裁が特別抗告を退ける決定をしました。
5人の裁判官全員一致の結論だったそうです。
今回の決定で最高裁は弁護側の主張について「単なる法令違反、事実誤認の主張で、抗告理由に当たらない」と指摘し、詳しい理由は示さなかったそうです。
21年、長かったですね。
上告審より主任弁護人となった安田好弘氏は、大月死刑囚に母子を殺害する故意が無かったことを主張していました。
差し戻し審の弁護団によって引き出された大月死刑囚の主張の一部です。
『強姦目的ではなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついた
(乳児を殺そうとしたのではなく)泣き止ますために首に蝶々結びしただけ
乳児を押し入れに入れたのは(漫画の登場人物である)ドラえもんに助けてもらおうと思ったから
死後に姦淫をしたのは小説『魔界転生』に復活の儀式と書いてあったから。
大月死刑囚は第一審当初はこのような主張はしておらず、弁護人による被告人質問で主張が変わった理由を「生き返らせようとしたと話せば、馬鹿にされると思ったから」「ドラえもんの話は捜査段階でもしたのだが、馬鹿にされた。だから、(第一審の)裁判官の前では話をしかねた」と説明している。』
出典:Wikipedia
安田好弘氏は、死刑が求刑された事件の刑事弁護を多数担当し、死刑判決の多くを回避させてきた経歴を持つ人物です。
死刑廃止主義者ともいわれています。
彼は、弱者保護を主張し、月に1度しか家に帰らず、事務所で寝泊まりしながら仕事をすることもあるそうです。
安田好弘氏の様な弁護士は必要なのだと思いますが、被害者やその家族に人権は考えないのか?そう思いました。
それが弁護士の仕事なのだ!と言われてしまえば、それまでなんですけどね。
安田好弘氏の著書「生きる」という権利―麻原彰晃主任弁護人の手記<まえがきより>
いろいろな事件の裁判にかかわって、はっきりと感じることがある。なんらかの形で犯罪に遭遇してしまい、結果として事件の加害者や被害者になるのは、たいていが「弱い人」たちなのである。私は、これまでの弁護士経験の中でそうした「弱い人」たちをたくさんみてきたし、そうした人たちの弁護を請けてきた。それは、私が無条件に「弱い人」たちに共感を覚えるからだ。要するに、肩入れせずにはいられないのだ。』
1999年(平成11年)4月14日、山口県光市内の新日本製鐵光製鐵所社宅アパートであまりにも惨い殺人事件が発生しました。
主婦の本村弥生さん(当時23)と、生後11か月だった娘の夕夏ちゃんの2人が殺害された事件です。
2012年に当時18歳だった旧姓福田、大月孝行死刑囚(39)が殺人などの罪に問われ死刑が確定しました。
その21年前に起きた母子殺害事件で、大月死刑囚は最高裁に特別抗告していましたが、7日、最高裁が特別抗告を退ける決定をしました。
5人の裁判官全員一致の結論だったそうです。
今回の決定で最高裁は弁護側の主張について「単なる法令違反、事実誤認の主張で、抗告理由に当たらない」と指摘し、詳しい理由は示さなかったそうです。
21年、長かったですね。
上告審より主任弁護人となった安田好弘氏は、大月死刑囚に母子を殺害する故意が無かったことを主張していました。
差し戻し審の弁護団によって引き出された大月死刑囚の主張の一部です。
『強姦目的ではなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついた
(乳児を殺そうとしたのではなく)泣き止ますために首に蝶々結びしただけ
乳児を押し入れに入れたのは(漫画の登場人物である)ドラえもんに助けてもらおうと思ったから
死後に姦淫をしたのは小説『魔界転生』に復活の儀式と書いてあったから。
大月死刑囚は第一審当初はこのような主張はしておらず、弁護人による被告人質問で主張が変わった理由を「生き返らせようとしたと話せば、馬鹿にされると思ったから」「ドラえもんの話は捜査段階でもしたのだが、馬鹿にされた。だから、(第一審の)裁判官の前では話をしかねた」と説明している。』
出典:Wikipedia
安田好弘氏は、死刑が求刑された事件の刑事弁護を多数担当し、死刑判決の多くを回避させてきた経歴を持つ人物です。
死刑廃止主義者ともいわれています。
彼は、弱者保護を主張し、月に1度しか家に帰らず、事務所で寝泊まりしながら仕事をすることもあるそうです。
安田好弘氏の様な弁護士は必要なのだと思いますが、被害者やその家族に人権は考えないのか?そう思いました。
それが弁護士の仕事なのだ!と言われてしまえば、それまでなんですけどね。
安田好弘氏の著書「生きる」という権利―麻原彰晃主任弁護人の手記<まえがきより>
いろいろな事件の裁判にかかわって、はっきりと感じることがある。なんらかの形で犯罪に遭遇してしまい、結果として事件の加害者や被害者になるのは、たいていが「弱い人」たちなのである。私は、これまでの弁護士経験の中でそうした「弱い人」たちをたくさんみてきたし、そうした人たちの弁護を請けてきた。それは、私が無条件に「弱い人」たちに共感を覚えるからだ。要するに、肩入れせずにはいられないのだ。』
2020-12-11 00:00
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