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『させていただく』の連発に要注意! [ちょっと気になること!]

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フリー画像からお借りしました

気になる敬語についての記事は今回で2回目です。



一度目の記事はこちらからどうぞ!^^


私が『させていただく』の乱用が気になり始めたのは中学生の時でした。



それは、大人の書いた文章に『させていただく』が何ヶ所も使われていたのです。



最近は、更に多くの方が『させていただく』を敬語として重宝に使っているようです。



先日読んだおとなセンサーさんの記事でも、その様な指摘がされていました。



その記事にはこのような事が書いてありました。



立法府でも蔓延する「~させていただきます」



「~させていただきます」は、立法府の最高機関である国会でも一般的になりつつある言葉です。



いつごろから使われ出したのかを調べてみました。



「国会会議録検索システム」というデータベースで調べると、衆参すべての議事録が検索できます。



昭和50年度(1975年)は152件、昭和60年度(1985年)は241件。昭和から平成にかけては横ばいですが、平成21年度(2009年)に400件を超え、その後も同じ水準で推移しています。



平成21年といえば、第172回国会で鳩山由紀夫内閣が正式に発足したタイミングです。



筆者が、違和感とともにこの言い方を最初に聞いたのが、「代表を務めさせていただいております」「質問させていただきます」という国会答弁だったと記憶しています。



また、当時は、行政刷新会議が行っていた「事業仕分け」なるものが注目されました。



“正義の味方”の民主党議員が、国家予算のムダづかいをする役人を懲らしめているような場面は記憶に新しいところです。


このときに聞かれた「この事業は中止とさせていただきます」という説明にも違和感を覚えました。



政治家でも、そのような使い方をしているのですね^^



最近では、テレビなどでタレントさんがよく使っていますが、中には『やらさせていただきます!』なんて言っている方もいました^_^;


使いやすい、丁寧な話し方だと思っているのでしょうね。



文化庁は「させていただく」について、「敬語の指針」の中で次のように解説しています。



「基本的には、自分側が行うことを、相手側または第三者の許可を受けて行い、そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる」



私たちが耳にしている、使っている「させていただく」には、間違っているものが多いということですよね。



そう!正しいものと間違っているものがあるということなんです。



例えば「予定を変更させていただきます」という表現をしたとします。



予定を変更するためには「相手の了承」が必要なので、また変更したいのは自分なので恩恵を受けるということになりますよね。


そのため正しい使い方と言えるのです。



それではどのような場合が不適切なのでしょうか。



「ご挨拶させていただきます」は少し微妙だそうです。



あいさつについては、「相手の許可」や「恩恵」というようなことが関わってきませんよね。



なぜなら、あいさつは許可を得なくてもするのが普通のことだからです。



この表現は正しいというよりは、慣習化してしまった例といえるようです。



例えば、プレゼンテーションで「これから発表させていただきます」というのも同じような表現です。



相手が「別にしなくてもいいよ、頼んでないよ」なんて言うかもしれませんからね^^



このように、「許可」を必要としない場面ではあまり使わないほうがいいかもしれませんね。



最後に二重敬語にも気をつけたいですね。



「それでは、頂かせていただきます」



もちろん「頂きます」で十分です。



ほかにも、「拝見させていただく」という表現を使う人がいますが、これも間違いです。



「拝見する」は「見る」の謙譲語です。「させていただく」も謙譲語ですから二重敬語になるからです。



ちょっとした事なのですが、気になりましたので再度話題にしてみましたm(_ _)m







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