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「相模原障害者施設殺傷事件」あれから2年 [最近のニュースから]

2016年7月26日未明に神奈川県相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で、28歳の元職員の男が職員や入所者らを包丁で次々と襲いました。







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男は、19人を殺害し27人に重軽傷を負わせています。








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19人もの命が奪われたのは、第二次世界大戦(太平洋戦争)後の日本で発生した殺人事件の中で最も多く、戦後最悪の大量殺人事件として社会に衝撃を与えました。








先月26日で事件発生から2年が経っています。








現在、男は横浜拘置支所に居ます。








2年もの歳月が経ちましたが、いまだに自分の起こした行為を「私が殺したのは人ではない」などと事件を正当化する主張を繰り返しているそうです。








時事通信社・東京新聞・中日新聞社の取材によると、男は重度・重複障害者を「人の幸せを奪い、不幸をばらまく存在」だと主張し、その上で「面倒な世話に追われる人はたくさんいる」「命を無条件で救うことが人の幸せを増やすとは考えられない」として「私の考える『意思疎通がとれる』とは、正確に自己紹介をすることができる人間」と定義した上で、「意思疎通がとれない重度・重複障害者は安楽死の対象にすべきだ」「私の考えるおおまかな幸せとは『お金』と『時間』」「重度・重複障害者を育てることが、莫大なお金と時間を失うことにつながります」と主張した。

殺害を思い立ったきっかけとして、ニュースで報じられたアメリカ合衆国大統領就任前のドナルド・トランプが「世界には不幸な人たちがたくさんいる」と述べた演説を聞いたことで、「真実を話していると強く思いました」

「意思疎通できない人は安楽死させるべきだ」と、重度障害者を殺傷した犯行の正当化を続けた。

しかし、時事通信社記者から「刃物で刺す行為は安楽死ではない」と指摘されると、「申し訳ない。他に(殺害)方法が思いつかなかった」と、初めて被害者に対する謝罪の言葉を口にした。

そして、裁判で死刑判決を受ける可能性が高いことについて、男は顔を歪めつつ、「(死刑判決なら)『ばか言ってんじゃねえ』と言ってやる」、「僕の中では、懲役20年くらいかな」と語った。
出典:Wikipedia








インターネット上では、その男の思考に同調する声が広がっていることも事実のようです。







また、神奈川県警には「いつに面会できますか?」という問い合わせが重なっており、その中に「労いの言葉をかけたい」とか「応援してるので、差し入れしたい」といったことを述べる者がいるというのです。








障害の有無や人種などを基準に人に優劣をつけようとする優生思想は、経済力や運動能力などの“生産性”がなければ「生きる価値がない」という考えに結びつきやすいということです。








ナチスによるホロコースト、ユダヤ人の大量虐殺がありましたが、その前に障害者たちが大量に殺害されていたということです。








第二次大戦勃発とともにナチス政権は「治癒できない患者を安楽死させる権限」を主治医に与えたそうです。







「T4作戦」と呼ばれるこの作戦により全国6カ所の施設で、医師らに「生きる価値がない」とされた患者たちがガス室に送られ殺されました。








2年の間に精神・知的障害者や治る見込みがないとされた患者7万人が命を奪われ、作戦中止命令が出されたあとにも各地で医師らが自発的に殺害を継続、終戦までに合計20万人を超える障碍者が犠牲となったそうです。
東洋経済新聞社「東洋経済ONLINE」より








“生産性”がなければ「生きる価値がない」、自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が月刊誌へとんでもない寄稿したことで2回記事を書いています。







杉田氏は「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題して、同性カップルを念頭に「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない」そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」「『常識』や『普通であること』を見失っていく社会は『秩序』がなくなり、いずれ崩壊していくことにもなりかねません」などと。







以前の記事はこちらからどうぞ。

こんな議員には辞めてもらいましょう!


海外でも超有名な国会議員!







子供を産めないから生産性がない!同性カップルだけではなく、様々な理由から子供の恵まれない人は沢山います。







そういう人たちは、今の社会に必要がないのでしょうか?








誤った思考による差別意識がもたらすものは・・・。








歴史は繰り返されると言いますね。








過去の過ちを繰り返さない為にも、今考えなければならないと思います。








神奈川新聞さんの記事を紹介したいと思います。








同社の「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件、7月25日の記事に2枚のファクスが届いたそうです。








そこには、「障害があっても一生懸命生きている姿を知ってほしい」。ダウン症の娘が自作した詩とともに、事件への切実な思いが綴られていたのです。








ファクスを寄せたのは、茅ケ崎市の主婦からでした。








「意思疎通が取れない人間は安楽死させるべきだ」という重度障害者への差別的な発言を繰り返す被告に思いを届けたいと、38歳の次女の詩はこちらです。

「心の一つ星へ」
みんなの心の中に、一つ星があるよ
私も心の中に、一つ星があるよ
不安でも、一つ星がささえてくれるよ
一つ星に、勇気をくれるよ
私は頑張れるよ
みんなも頑張れるよ








同社の記者が茅ケ崎のお宅を訪れ、お話を伺ったそうですが、話題が事件に及んだ時に、それまで笑顔だった次女が鼻先を赤く染めて泣いていたそうです。







被告をどう思いますか?そう尋ねると、次女は「さみしい」と短く答え、小さな声でつぶやきました「お母さん、生きるって楽しいね」って。







みなさんは、どうお考えになりますか?^^








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