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人権無視・これが先進国日本の実態なのか? [最近のニュースから]

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入管って聞いたことはありますか?



入管とは「入国管理」の略で、出入国在留管理庁の地方支分部局である地方出入国在留管理局の通称のことなんです。

同庁の前身である入国管理局の略称としても用いられました。



どんな仕事をしているのでしょうね?



出入国在留管理庁のHPを覗いてみました。



こんなお仕事をしているようです。

『入国審査官は,我が国を訪れる外国人の出入国審査,我が国に在留する外国人の在留資格審査,出入国管理及び難民認定法(以下「入管法」という。)違反者に対する違反審査及び難民認定に係る調査など各種の審査業務等を行うことにより,日本の安全と国民生活を守りつつ国際交流の円滑な発展に貢献しています。』
入国審査
『日本に入国しようとする外国人に対して,所持する旅券や査証が有効であること,日本で行う活動が入管法に規定する在留資格に該当し,本邦において行う活動が虚偽でないかを審査することで,円滑な国際交流の発展に寄与するだけでなく,日本社会の安全を脅かす外国人の入国を水際で阻止しています。』
在留資格審査  
『入国を認められた外国人が与えられた在留期間を超えて本邦に在留する,又は在留目的を変更して引き続き本邦に在留するための申請をした場合に,日本社会の利益や安全などに配慮しつつ入管法に定められた在留資格による活動に該当するかどうかを審査することで,外国人の在留の適正な管理に努めています。』
違反審査  
『外国人の一部には,日本に不法入国したり,在留許可の範囲を超えて本邦に滞在したりする人たちがいますが,我が国の安全や利益が害されることを防ぐため,そのような外国人を退去強制するのも出入国在留管理庁の仕事です。どういう場合に退去強制されることになるのかは入管法に定められており,退去強制事由に該当するかどうかを審査します。』



入管のお仕事は、わが国の治安を守るという面からも重要なことが分かります。



確かに、最近は不良外国人による犯罪、組織的な犯罪集団の被害も多発していますからね。



先日、その入管を舞台にした重大な事件が発生していたことを知りました。



まさか、先進国であるわが国でこんな事が行われていたなんて。



名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(33)が3月に死亡した事件、ご存じでしょうか?


「密室」で何があったのか?



名古屋出入国在留管理局に収容されていたウィシュマ・サンダマリさんが3月6日に通常の医療を受けられず死亡した経緯について、入管職員の対応は適切だったか?虐待ではなかったのか?そんな疑惑が出ています。

出入国在留管理庁は最終報告書を発表してはいますが、死因などはまだ明らかになっていません。



遺族代理人の弁護士らは、ウィシュマさんの収容中の医療や処遇に関する状況を調べるため、名古屋入管に対して5月、行政文書の開示請求をしました。



しかし、ほぼ全て黒塗りの文書、約1万5千枚が送られてきたのです。



弁護士らは8月17日に遺族とともに会見を開きました。

その際弁護士は「意味のある記載部分は、全て黒塗りされています。秘密主義もここまでくると、もう冗談のようです。入管は全てブラックボックスにいれて、情報を隠したがる。調査報告書に記載していることすら、真っ黒でだしてきました」「これが国として、行政として、正しい姿なんでしょうか。

2007年以降、17名の方が入管施設で亡くなった。入管は全く反省していないと思います」と述べています。

黒塗りの文書を見て、ウィシュマさんの妹のワヨミさんは「真っ黒にされていることで、入管が隠したいことが表れていると思います。ビデオも2時間に編集されていました。入管が姉を殺してしまったということが、明らかになっていると感じます」と。


開示実施手数料には15万6760円がかかったということに、改めてショックを受けました。



そして、名古屋入管はこれらの情報を開示できずに黒塗りにした理由として「公にすることにより、なお個人の権利利益を害するおそれがある」「当該事務の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがある」などとしています。


これもわが国のお役所体質ということなのでしょうか?



こんなことは、国内でも海外でも通用しない言い逃れ、まして今回の件は国際問題になる事案です。



さて、被害者のウィシュマ・サンダマリさんはどんな罪を犯していたのでしょうね。



命を落とすかもしれない状態で収監をされる様な凶悪な人物だったのでしょうか?



ウィシュマさんは「日本の子どもに英語を教えたい」という夢を持って、2017年に留学生として来日したそうです。


その後学費を払えなくなり、通っていた日本語学校の学籍を失ったことで在留資格も失い、昨年8月に名古屋入管の収容施設に収容されていました。


コロナ禍でスリランカへの定期便がなくなったことや、当時交際していた男性から「帰国したら殺す」と脅されたなどの理由で帰国できずに収容が続き、今年1月以降に健康状態が悪化し、3月6日に命を落とす結果となりました。


ウィシュマさんに面会をしていた支援団体の「START(外国人労働者・難民と共に歩む会)」によれば、ウィシュマさんは連日37℃を超える発熱に苦しんでいたというのです。


STARTの面会記録では、ウィシュマさんは2月7~10日、2月12~19日、3月2日の夜に37℃超の発熱があったことが確認されています。

「バケツを持って、車いすに乗って面会室に来る。面会中に何度も嘔吐。目がうつろで話しているときも焦点が定まらない。『水も飲めない、ご飯も食べられない』『37.5℃以上の熱がある。体が石みたい』と話す」(2月16日)

「『呼吸ができない、胸が苦しい』と話す」(2月17日)

「面会した時の状態として、今回はマスクをしていなかった(マスクをしていると、呼吸が苦しいからではないかと推測)。口元に唾液がたまっていて、話すと泡になる。車いすに寄りかかっていて、上体を動かせない。腕を伸ばすことができず、指も伸ばせない状態」(3月3日)



コロナに感染をしていたかどうかは判断できませんが、余程苦しんで息を引き取ったのだと推測できます。

事情があって施設に収容されたことしても、公の施設に居て適切な治療も入院も拒否され、命を落としたということは事実なんです。


彼女は、夢を抱いてわが国に来て命を落としたのです、名古屋入管の言っていた「公にすることにより、なお個人の権利利益を害するおそれがある」「当該事務の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがある」など、事実を明らかにできない理由にはなりません。


こんな殺人行為が公の機関で行われているなんて、わが国は真面な国ではないということなのかもしれませんね。


もしかしたら「一事が万事」入管では日常的に人権侵害が粉われているのでしょうか?



今後、調べてみたいと思います。


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